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四区市民連合のチラシ

新春、初笑いで安倍政治にサヨナラ

1月19日、法政同窓生の柏屋扇寿師匠が千葉四区市民連合の「よんく寄席」に出演します。

会場の「高根台公民館」は新京成線「高根公団駅」徒歩2分ですので交通の便もいいです。

ぜひお立ち寄りください。

「日韓関係学習会」報告

チョ・グク氏が辞任しました。
韓国の友人に検察改革のことを聞きました。
韓国では検察高級幹部が財閥と組んで姻戚関係も作りながら国内を支配しているとのことです。
そのため、政敵を追い落とす謀略が後を絶たないとのこと。
チョ・グク氏を法務大臣に据え改革しようとした。
しかし、本人の家族の不正を追及され辞任したという経過だそうです。
文在寅が信頼した結果だと言えますが、あまりにも無防備だといえます。
韓国では来年、国会議員選挙があります。
「常識が通じる社会」(友人の言葉)が元に戻ることだけは阻止してほしい。
安倍政権をほくそ笑ませるだけです。
日韓交流・連帯を推し進めましょう。
そんな中で開催された日韓関係学習会の模様を報告します。
11月3日、国会前の集会を乾坤一擲の大集会にしましょう。

日韓関係学習会報告
2019.10.10 神田
法政大学Ⅱ部九条の会

講師 矢野秀喜氏 「強制動員問題解決と過去清算のための共同行動」事務局長

 台風19号前々夜にも拘わらず20名の出席(法3文3経2社10通教1全国税1)で矢野秀喜さんの明晰なお話をお聞きしました。カンパ9.000円ありがとうございました。
 出席者からは「よくわかりました」「さすがに『朝鮮人強制労働補償立法をめざす』活動をされている方だなと思いました。12ページもある配られた資料に  
よく研究されているなあと思います。国家間の補償問題と個人の補償問題は別との理解はしているつもりですが、それをここまで歴史的にきちんとされていることに大変勉強になりました」など賛辞が送られました。矢野さんは千代田区内で公務員をされ、区労協で運動にかかわってきたそうです。以下、矢野秀喜さんの講演概要です。
 
【65年に解決済とは本当か】
 韓国大法院(最高裁)判決から一年が経ったがいまだ賠償されておらず、安倍政権の「1965年に解決済」という態度をメディアが当然視する報道の渦の中で、日本国民の多数が「韓国悪い」と思っているのが現状だ。
 確かに65年の請求権協定第2条では解決したとなっているが、同協定では植民地支配に触れずその清算が棚上げされたままでの国家間の賠償だ。韓国大法院も請求権協定は植民地支配に対する賠償請求
協定ではなく、サンフランシスコ条約第4条の国家間での処理に関するものだと判断した。その5億ドルの賠償金も現金ではなく10年かけて浦項製鉄、ソウル地下鉄建設など物品と役務(現物提供)で行われた。
 韓国大法院は反人道的な不法行為の被害者として認定し、強制動員慰謝料請求権があり、その請求権は日韓請求権協定の適用対象外と判断した。日本政府も繰り返し「個人の請求権は消滅していない」と国会で答弁している。
 
【戦後日本のアジア認識について】
 85年ドイツのワイゼッカー大統領が国会で演説した「心に刻むというのは、ある出来事が自らの内面の一部となるよう、これを信誠かつ純粋に思い浮かべることであります。そのためには、我々が真実を求めることが大いに必要とされます」の一文を紹介し、「心に刻み」こまれるほどの深い「真実」を日本国民は知った(知らされた)であろうかと、戦後日本の対アジア認識を問いました。
 日韓条約反対闘争では、韓国では朴正煕軍事政権に民衆が「過去を償え」と声を上げましたが、日本の反対闘争は「軍事政権を助ける条約反対」「再侵略につながる」がスローガンであったと紹介されました。

【警察などが残した強制労働の証明】
 戦前の朝鮮半島出身の労働者は70数万人に達し、①募集方式②官斡旋方式③徴用方式の3段階を通じて日本に連れてこられたと歴史経過と数字で説明され、出席者からは「隣国のことなのに知らないことが多いことを改めて知りました」との感想が寄せられました。
 また、「動員」は強制であった証拠として、「警察に於て割り当て数を必ず集める」(住友工業㈱内部資料)、「被供出家族の号泣に次ぐ号泣は誠に哀れであり」(春川署幹部)、「強制供出(中略)が労働能率低下を招来しつつある」(挑戦総督府官報)、「まったく拉致同様(中略)事前に知らせば皆逃亡する(中略)夜襲、誘出、その他人質的略奪」(内務省出張報告書)を上げ、従軍慰安婦ともども「自主的」とする論拠を崩しました。

【和解に「従うな」と安倍政権】
 強制労働の実態に触れながら、中国人とだけでなく、朝鮮人労働者とも新日本製鉄(97年)日本鋼管(98年)不二越(00年)が和解で賠償してきた経過を紹介(『赤旗』日曜版コピー)されました。安倍政権では和解は行われず、2018年10月判決後には関連企業を集めて「従うな」とまで言ったそうです。
 大法院で勝訴した原告は97年から20年以上闘ってきた。日本で敗訴し韓国で提訴し、2012年5月の大法院判決後の差戻審で勝訴したが、朴槿恵前大統領らが裁判を遅延化し、日本製鉄原告4人のうち生存者は1人だ。私は90年代から被害者と会い交流し、年4回から5回訪韓してきた。実体験が大事だ。分かりやすい徴用工問題のリーフレットを作成し見本を持ってきた(九条の会で300部買取りお届けします)。「植民地歴史博物館」の資料をお配りした。ぜひ訪問してほしい。

【蒲原直樹さんの感想文から】
「私は佐賀の炭鉱町の出身です。当時は炭鉱の末期で無茶な増産をやって何度か落盤事故が起きました。その死者の中に朝鮮人も含まれており、日本人の社員・組合員なら数百万円の補償金を受け取ったのに、非正規(組夫という)であるために数万円の涙金しか貰えず、残された家族は悲惨な状態に落ち込んだと聞きました。徴用工の話を聞く度に当時のあの人々のことを思い出します」。
【Kさんの感想文から】
 今回の企画に「いつもタイムリーな企画をありがとうございます」と述べられたKさんは「野党共闘大いに賛成です。一方、自公政権20年。アベ一強は公明党創価学会の支えでつくられた虚構の「強」。支えの創価学会に訴える行動、世論づくり大切ではないかと思います」と感想を寄せられました。
 あっという間の学習会でした。矢野秀喜さんの今後のご活躍を応援します。
 
 二次会は神田「樽平」に15名がつどい、矢野さんへの質問が相次ぎ充実した一日となりました。
 最後に矢野さんに法政Ⅱ部九条の会との懇談感想をお聞きしたところ「もっと一元的な団体だと思っていたが多元的な方々の集まりでした」と誼(よしみ)を通じられたようでした。
 (文責・山口潤一郎)