2013年12月2日
法政大学Ⅱ部九条の会
「なにが秘密? それは秘密」といわれる特定秘密保護法案には、「その他」という曖昧な表現が36個所もあり、特定の範囲が限りなく広がります。秘密を指定するのは行政機関で、第三者チェックは首相であり、政府が国民に知られたくない情報はことごとく秘密になってしまいます。
その上、情報を取り扱う公務員やその家族、友人などのプライバシーが調査され、思想信条による差別や私生活の監視が行われます。原発事故の情報隠しが問題となっている今、日本に必要なのは情報公開であり、秘密の政治ではありません。
この法案は、成立した日本版NSC(国家安全保障会議)とセットになり、「集団的自衛権」と相まって憲法九条を実質的に放棄し、日本国憲法を解体する悪法です。
こんな法案は廃案にしなければなりません。
私たち「法政大学Ⅱ部九条の会」は各地の反対集会や官邸前行動などへの参加、国会議員への「廃案」を求めるファクス送信などを提起し、行動してきました。
日弁連やメディア関係者など国民各界・各層から多数の反対表明があり、廃案を求める世論は増えてきています。ところが、NHKの世論調査では法案の内容を「知らない人」が61%と多数を占めています。与党はそこに付け込んで反対運動の広がりを抑え込み、衆院で強行採決し、参院でも強引に可決しようとしています。
私たちの母校・法政大学の校歌は「進取の気象」と謳い、暗黒の時代を拒否する大学です。
私たちは同窓生や教職員のみなさん、そして現役の法政大学生に訴えます。
特定秘密保護法案を廃案にするため、日弁連等が公開しているQ&Aなどを読み広げましょう。
そして全国各地の反対行動に参加しましょう。