ドイツのテレビ番組を観て

木村さん紹介のドイツZDFテレビの「フクシマのうそ」という番組を見ました。
あらためて東電の罪深さ・犯罪性と津波・地震の恐ろしさを感じました。大海原を白い波をあげて走る津波。陸に上がってからのどす黒い勢いには息を呑みました。そして福島第一原発の惨状。
30分という限られた時間ですから様々な制約があることは仕方ありませんが、幾つか感じたことを書きます。一つの感想として聞き流して下さればと思う次第です。
ドイツから来た取材クルーは、事前に何らかの予断を持って番組を制作した、あるいは取材をセッティングした日本側の思惑通りに番組を作成させられたような印象を僕は拭えませんでした。しかし、これを観るドイツ国民は、日本政府と東電の「うそ」を知ることが出来るという意味はあると思います。
番組には菅直人を始め五、六人のインタビューがありました。取材クルーを現地で案内した原発メンテナンス会社・社長ナカ氏、原発の建設に関わった日系米国人のケイ氏、福島県知事であった佐藤氏、自民党議員の河野太郎氏、地震学者の島村氏などです。冒頭のお二人は、福島原発で如何に酷いことが行われていたかを証言しました。大きな亀裂や配管の接続間違い。報告書の偽造など信じられないようなことが行われていたと…。これらの証言は、この番組が取り上げるまでは知られていなかったのでしょうか? これに類する、例えば原子炉の中に針金が放置されたまま、線量の制約や曇ったマスクでの作業によってずさんな工事が行われているなどは、原発労働者の告発によって知られていたのではなかったか。福島の状況、放射能被害のあまりの大きさを前に自らの無関心さを強く感じます。
しかし、なぜ河野太郎が出てくるのか! ふざけるなと言いたい。「原子力ムラ」と一言で一纏めにして良いわけがありません。それで解ったような気持ちに国民がなってはいけないのです、と思う次第です。まとまらない文章ですみません。
木村さん、安藤さん、小峰さんいつも貴重な情報ありがとうございます。
加藤

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